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奥田 ラウドネス値ってなに?
その他
2024.09.13
皆さんこんにちは、キュー撮影部の奥田です!
普段はMAやPAなど、音声に関わる仕事をしています。
みなさん、「ラウドネス値」という言葉を聞いたことはありますか?
ラウドネス値は、テレビで使われている音声の基準で、
平均ラウドネス値(LKFS)で表されます。
テレビ業界に携わっている方なら、きっと一度は耳にしたことがあるでしょう。
今年からラジオにも適用され、
「ラウドネスって何?」という質問をよく受けるようになったため、
ここで簡単に説明したいと思います。
ラウドネス値が表すのは、ずばり「音のやかましさ」です。
実際の音量ではなく、人間の聞こえ方を数値で表したもので、
「実際に鳴っている音のエネルギー量と人間の耳に聞こえる主観的な音量は、
多くの場合異なる」という事実から生まれた基準なんです。
この基準ができるまでは、単純に音量だけで基準が決められていて、
ミキシングの際に音量を規定内に収めつつ聞こえ方を大きくするという技が使われたり使われなかったりしていました。
その結果、CMと番組、同じCMでも聞こえ方に違いがあり、視聴者が不快に感じることが多かったんです。
こうした問題を解決するために放送局が採用したのがラウドネス値というわけです。
いかがでしょうか?運用当初はテレビだけの基準でしたが、
今ではラジオやYouTubeなど、あらゆるコンテンツに採用されています。(YouTubeは公式の発表はありませんが)
様々なコンテンツの「聞こえ方」を快適にしてくれる「ラウドネス値」。
今後も私たちの生活に根ざしていくことでしょう。